ファンクラブ・レターVol.245

2019年2月号

STORY

SPC音楽小話2 仙台とコンサートホール

新たな音楽ホールについて仙台市では有識者の懇話会において、席数や建設候補地などが審議されていることが、1月に報道されました。その中ではオーケストラが利用するコンサートホールとしての視点が含まれてはいませんでした。コンサートをする上で制約を受けるようなホールであってはならないと思うのです。最も重要なことはレパートリーの制約を受けることです。①パイプオルガンがあるのか、②合唱団の定位置での配置が可能なのか、また③オペラへの適応性があるのか。

ファンクラブレターVol245

③は別と考えたのが札幌市で、オーケストラのコンサートはkitaraホール、オペラは札幌芸術劇場hitaruでの機能です。しかし①、②は分離することはできません。音楽ホールにこの要素が欠けたなら、オーケストラの機能を充分に発揮することはできないでしょう。当然プログラムに制約を受けるのですから、オーケストラの収益性を論じることは的を得た話ではありません。

古典からのオーケストラ作品はもちろん、宗教音楽、R・シュトラウスなどの大編成の曲目、ギルマンやポリャックのオルガン協奏曲のような、あらゆるプログラムが演奏可能なコンサートホールでなくては、地元オーケストラの維持、発展に、さらに来仙するオーケストラの利用頻度の減少を招くなど、影響が大きいのではないでしょうか。聴衆の皆さんに愛される音楽ホールでは、マーラーの「復活」やR・シュトラウスの「英雄の生涯」の様な曲が編成を変えることなく、楽譜どおりに演奏されて当たり前なのではないでしょうか。そのようなこけら落としを夢見ております。

これからの仙台の音楽事情が制約を受けることがないよう、また次世代の音楽体験が制約されることがないような音楽ホールを強く望むものであります。

№45 長島榮一

♪SPCのおすすめ♪

新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第48回 仙台

2019年3月3日(日) 午後3時から
日立システムズホール仙台・コンサートホール
東北ゆかりの若手演奏家が、鈴木織衛指揮の 仙台フィルハーモニー管弦楽団と協演します。

♪SPCのおすすめ♪

Concert A 山響×仙台フィル

小山あずささんを中心に開催する若手演奏家の室内楽。第2回となる今回は、山響メンバーとの競演。どんなハーモニーが聴けるのか楽しみです。
日時 2019年3月5日(火)
開場 18:15 / プレトーク 18:45 / 開演 19:00
会場 イズミティ21小ホール

SPC大賞ひとことコメント・セレクション

第324回定期演奏会 2019年1月25、26日
指揮:川瀬 賢太郎
プロコフィエフ:古典交響曲 ニ長調 作品25
ハイドン:交響曲第90番 ハ長調 Hob. I,90
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60

♪初めての仙台フィルのコンサートでした。美しくてあたたかい響きが好きになりました。。・・・・

♪「地味なプログラム」と川瀬氏は言ってましたが、実は内容の濃い曲が並んでいたと思いました。・・・・

♪ベートーヴェンの4番、難しい曲なんですね。メリハリとテンポ感、メロディーのライン。・・・・

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