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SPC通信
投稿者 : admin 投稿日時: 2013-03-14 (730 ヒット)

SPC通信 Vol.192 2013年3月号

○仙台フィルいよいよロシアへ

○EVENT

◇SPCふれあい懇談会『原田さんを囲んで』

○SPCのおすすめ

◇5人の優勝者 5つの協奏曲

◇ロシア公演 凱旋演奏会

○REVIEW

◇ロシア公演 壮行演奏会

 

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投稿者 : admin 投稿日時: 2013-03-14 (834 ヒット)

SPC通信 Vol.191 2013年2月号

○SPCふれあい懇談会『原田さんを囲んで』

○REVIEW

◇三宅進チェロ・リサイタル2013

○SPCのおすすめ

◇飯森範親氏講演会&ミニコンサート

◇津田裕也&根津理恵子デュオリサイタル

◇ロシア公演壮行演奏会

 

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投稿者 : admin 投稿日時: 2013-01-25 (779 ヒット)


投稿者 : admin 投稿日時: 2013-01-25 (709 ヒット)

SPC通信 Vol.190 2013年1月号

○PHILHARMONY CLUB vol.52 発売!

○REVIEW

◇Olchlaオケラ木管五重奏団演奏会

○SPCのおすすめ

◇三宅進チェロ・リサイタル

◇東日本大震災復興支援コンサート

◇三善晃作品の夕べ~仙台フィルとともに

 

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投稿者 : admin 投稿日時: 2012-08-17 (1000 ヒット)

 SPC 山響ファンクラブの伊藤真一様より、先日行われた仙台フィル・山響合同演奏会の感想が届きました。皆さんと一緒に味わった感動の演奏を伊藤様の文章で振り返っていただければと全文を掲載いたします。演奏会に足を運ぶことができなかった皆様には、この文章を通じて少しでも当日の雰囲気を味わっていただけたらと思います。
  伊藤真一様、素敵な感想をありがとうございました。

【東日本大震災復興祈念「仙台フィル・山響合同演奏会」】

平成二十四年七月二十日(金) 於 東京エレクトロンホール宮城

『合同演奏は震災からの「復興」の槌音として』

 七月の下旬というのに、梅雨も明けやらぬ肌寒い二十日の仙台市内。会場は、けやき並木で有名な定禅寺通りに面する「東京エレクトロンホール宮城」である。震災で多大な被害を被り、修復に多くの時間を要したかつての “文化の殿堂” 旧宮城県民会館ロビーは、建物修復による自らの“復活”をも祝うかのように梅雨寒を忘れさせる程の熱気に包まれていた。

ホワイエで行き交う人たちの顔も、これから始まる“奇跡”への期待からか、心なしか上気して見える。前日の山形市民会館での山響定期演奏会に引き続き、仙台での演奏は仙台フィルハーモニー管弦楽団の特別演奏会となるが、山形での余韻を残しているのか2日続けて聴きに来ている聴衆もかなり見受けられた。それほどのインパクトが今回の演奏会には有ったのだろう。

 今回の演奏会の大きな特徴は、山形交響楽団と仙台フィルハーモニー管弦楽団の合同演奏会という事だ。東北に存在する2つのプロオーケストラが合同でそれぞれの拠点で演奏会をするというだけでも今までにない程大きな事であるのに加え、山響専属の合唱団「アマデウスコア」と仙台を本拠とする「仙台宗教音楽合唱団」さらに、山形大学、岩手大学の学生も加えた総勢100人を越す大合唱団との協演による、マーラーの交響曲第2番「復活」の演奏なのだ。

しかもこの演奏会のテーマは、“ 東日本大震災復興祈念 ”である。被災地のオーケストラと合唱団による、被災地に於ける、被災地の復興祈念の為の演奏会なのである。これを率いるのが、マーラー演奏に掛けては当代随一のマエストロ飯森範親山響音楽監督である。これほどの“一期一会”の歴史的ビッグイベントを“奇跡”と言わずして何と言おうか。

仙台フィルは東日本大震災により、当初、本拠地の「青年文化センター」に加え、他の多くの演奏拠点を失った。演奏をしたくても出来ない苦しみ、その逆境の中にあって仙台フィル団員の方々は200回を超えるチャリティ演奏会を避難所、仮説住宅、公民館など様々な所で行ってきた。中には自ら被災した団員もいると伺った。“音楽で被災者達を勇気づけよう” その思いだったのだろう。これらのボランティア活動の貢献を聞くに付け、彼らの被災地活動の総決算とも言うべき今回の演奏会への思いは痛い程伝わってくる。
4管編成の大オーケストラを纏めるのは仙台フィルコンサートマスターの神谷未穂さん。笑顔の中にもきりりと引き締まった表情から緊張感が感じられる。プルトごとに山響、仙台フィルの楽員が交互に座る配置から両楽団の協力体制が伝わってくる。

 プレトークでは笑顔で話していたマエストロ飯森が引き締まった表情で登場する。緊張のアインザッツ、マエストロの指揮棒が激しく振り下ろされ曲が始まった。

ヴァオリンの刻みの後、地を揺るがすかのような低弦の響き。これからおこる悲劇を予感させるような響き、昨年の3.11を想起させるつんざく音響。ここは震災の真っ只中なのだ。地響きや津波の濁流を思わせる音の響きが心につらく響く。激しい音の波動の中にも時折安らぎがめぐってくる、しかし直ぐにそれもかき消され、稲妻のような下降音型と共に楽章を終了した。

しばらく間をおいて、穏やかな舞曲風の第2楽章が始まる。激しい音楽から逃避するようなゆったりとした音楽が、しばしの憩いの場を提供してくれる。第3楽章の開始でティンパニの強打が、これから起きる事を予言する天啓のように響く。

そして、静寂の中からアルトの加納さんの「原光」が響いてくる。なんと深い音楽であろうか。しなやかな歌唱が被災した東北の人々の気持ちを代弁するかのように、「神のもとへ戻ろう、...神が…私を永遠の幸福な人生へと照らしてくれるだろう」と歌う。

 もう既に、客席ではすすり泣きの声が聞こえ始める。

そして、迎える終楽章。大震災に遭遇した東北の悲劇は終わらない。気の遠くなるような復興作業が待ち受けている。しかし、この東北の地に必ずや希望の光が灯る事を誓うように、大合唱団が山響・仙台フィル合同オーケストラをバックに「復活する…神のもとへとお前を運ぶだろう」と、高らかに今回のテーマである『復活』を歌い上げる。

この願いを込めた壮大な音楽の渦が、全ての被災地に勇気と希望の環と成って地上に舞い降りたことだろう。もう涙は止まらない。歌が、音楽が、これ程までに雄弁に語り、時空間を共にした人々を感動させるだろうか。

 『復興』という共通の願いが、紆余曲折の有った2つのオーケストラを一つにし、4つの合唱団と共に、全世界に『東北の復活』を宣言した夜だった。この夜、ホールにこだました音は、聴衆の感動の拍手と共に間違いなく『復興』の槌音として響いたことだろう。

(SPC 山響ファンクラブ  伊藤真一)


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